指数関数
および
の,テイラー展開とマクローリン展開の計算方法を示します.
【スマホでの数式表示について】
指数関数のテイラー展開とマクローリン展開
変数
,パラメータ
の指数関数(exponential function)
(1) ![]()
(2) ![]()
のマクローリン級数展開(Maclaurin series expansion)は,それぞれ以下の通りである.
また,指数関数(1)および(2) の,点
の周りでのテイラー級数展開(Taylor series expansion)は,それぞれ以下の通りである.
なお,マクローリン展開とは,原点
におけるテイラー展開と同義である.すなわち,テイラー級数(5)および(6) は,
とすることにより,マクローリン級数(3)および(4) に帰着する.
また,パラメータ
のない 式(4) および 式(6) については,式(3) および 式(5) で
のようにする他,
,
などとして,
を マクローリン展開(cf.
)あるいは テイラー展開しても,同様の結果を得られ,パラメータの有無による齟齬がないことがわかる.
指数関数のテイラー展開の計算
指数関数のマクローリン展開(3),(4),および テイラー展開(5),(6)を,テイラー級数の一般式から計算する.
(7) ![]()
である.ただし,各項の係数は,関数
の点
における
階微分係数
(8) ![]()
である.また,一般に,関数
のマクローリン級数展開(すなわち 原点
の周りでのテイラー級数展開)は
(9) ![]()
である.ただし,各項の係数は,関数
の原点
における
階微分係数
(10) ![]()
である.
(11) ![]()
であるから,これを式(11)に代入すれば,指数関数(1)の
でのテイラー展開(5)を得る.
また,式(5)において,
とすれば,指数関数(2)の
でのテイラー展開(6)を得る.
さらに,テイラー展開(5)および(6)において,原点周りでの展開(
)とすれば,マクローリン展開(3)および(4)を得る.


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