確率分布の再生性とは,ある確率分布に従う確率変数X1とX2があったとき,その和Y:=X1+X2もまた元の確率分布に従う性質のことです.正規分布,ポアソン分布,アーラン分布,ガンマ分布などが再生性を持つ分布です.
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確率分布の再生性
を,それぞれ確率分布に従う確率変数であるとする.このの和が従う確率分布も,元の確率分布と同じ確率分布族に含まれるとき,この分布族は再生性(reproductive property)を持つ,という.□
例えば,2つの確率変数がそれぞれ,なる正規分布(normal distribution)に従うとき,2つの確率変数の和はなる正規分布に従う.この事実を指して,「正規分布は再生性を持つ」という.
逆に,2つ確率変数の和が計算できるとしても,その分布族が再生性を持たない場合もある.例えば,指数分布に従う2つの確率変数の和は,なるアーラン分布に従う.すなわち,和の分布が元の確率変数が従う分布とは異なるため,指数分布は再生性を持たない,といえる.
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2つの確率変数の和の分布の求め方
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