線形写像(線形作用素)の定義,および 線形空間における同型写像および同型の定義を述べます.
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線形写像(線形作用素)の定義
線形写像(線形作用素)の定義
, を,係数体 上のベクトル空間(線形空間)とする. から への写像(1)
(2)
(3)
を満たすとき, を から への 線形写像(linear mapping) あるいは 線形作用素(linear operator) という.
ベクトル空間(線形空間)の詳細については,以下の記事を参照のこと.
線形変換の定義
線形写像 の定義域(domain) と終域(codomain) が同一である場合,すなわち が から への線形写像
(4)
である場合,特にこれを 線形変換(linear transformation) ということがある.
ただし,定義域と終域が異なる,一般の線形写像(線形作用素)を,線形変換と呼んでいる場合もしばしばあり,文脈によって判断する必要はある.
線形空間の同型写像および同型の定義
線形空間の同型写像および同型の定義
, を体 上のベクトル空間とし, を線形写像とする.
が全単射であるとき, は から の上への 同型写像(isomorphism),あるいは と との間の同型対応 という.
また, から への同型写像が存在するとき, と とは互いに同型である(isomorphic) といい,
(5)
と表す.
なお,上の定義は「線形空間の同型写像および同型」であり,同型写像および同型の概念は,代数系の上の全単射準同型写像として,線形空間に限らない形に一般化することができる.
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