ベクトルと関数の線形従属・線形独立(1次従属・1次独立)の,定義と意味を説明します.
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ベクトルの線形従属・線形独立(1次従属・1次独立)の定義
2つのベクトルの線形従属および線形独立とは,以下のように定義される概念である.



(1)
が成り立つとき,ベクトル と
は線形従属(linearly dependent)または1次従属であるという.
また,ベクトル と
が線形従属でないとき,すなわち,
なる 任意の定数
に対して
(2)
であるとき,ベクトル と
は線形独立(linearly independent)または1次独立であるという.
さらに一般の場合として, 個のベクトルの線形従属および線形独立は,以下のように定義される.




(3)
が成り立つとき,これらのベクトル は,互いに線形従属(linearly dependent)または1次従属であるという.
また,ベクトル が線形従属でないとき,すなわち,
なる任意の定数
に対して
(4)
であるとき,これらのベクトル は,互いに線形独立(linearly independent)または1次独立であるという.
個のベクトルに対する定義 1-2 において
とし,
,
,
などとすれば,これは定義 1-1 に帰着する.
関数の線形従属・線形独立(1次従属・1次独立)の定義
2つの関数の線形従属および線形独立とは,以下のように定義される概念である.



(5)
が成り立つとき,関数 と
は線形従属(linearly dependent)あるいは1次従属であるという.
また,関数 と
が線形従属でないとき,すなわち,
なる 任意の定数
に対して
(6)
であるとき,関数 と
は線形独立(linearly independent)あるいは1次独立であるという.
さらに一般の場合として, 個の関数の線形従属および線形独立は,以下のように定義される.




(7)
が成り立つとき,これらのベクトル は,互いに線形従属(linearly dependent)または1次従属であるという.
また,関数 が線形従属でないとき,すなわち,
なる任意の定数
に対して
(8)
であるとき,これらの関数 は,互いに線形独立(linearly independent)または1次独立であるという.
個の関数に対する定義 2-2 において
,
などとすれば,これは定義 2-1 に帰着する.
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