斉次2階線形常微分方程式を,変数変換によって標準形に書き直す方法を説明します.
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2階線形常微分方程式の標準形とは
2階線形常微分方程式(second order linear ordinary differential equation)において,以下のような形式を,標準形(canonical form)という.
2階線形微分方程式から標準形への変換
(2) ![]()
は,従属変数
に関する次のような変数変換によって,標準形(1)に書き直すことができる.
2階線形微分方程式から標準形への変換の計算方法
,
などとする.
定数係数の斉次2階線形常微分方程式(2)
(4) ![]()
に対して,式(3)で定義される新たな従属変数
を導入する.式(3)より
(5) ![]()
である.積の微分法に注意すると,式(5)の1階微分,2階微分はそれぞれ
(6) ![]()
(7) ![]()
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となる.ところで,
,
の任意の値に対して,
であることから,
(9) ![]()
である.すなわち,式(4)を解くことは,
(10) ![]()
(11) ![]()

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